Q&A
よくある質問
IPL治療
- 1回の治療で効果は表れますか?
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薄く細かいそばかすなどは1回のIPLで取れてしまう事もありますが、ダウンタイム(治療の副反応から回復するまでの時間)が少ないマイルドな治療のため、通常は5~6回かけて少しずつ肌を改善させていきます。
- IPLと同じ日にケミカルピーリングなどを受けても問題ありませんか?
- 問題なく受けていただけます。効果を高めるために、こちらからご提案することもあります。
- IPL1回の治療時間はどれ位かかりますか?
- 治療時間はお顔全体で、15分前後です。
- しみやそばかすを取りたいのですが、レーザー治療とはどのような点が異なるのでしょうか?
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IPLは照射部位の赤み、ひりひり感などが軽度で、軟膏塗布やテープ塗布などの必要がなく、すぐにお化粧して帰れる「ダウンタイムのない」治療です。レーザーのようにはっきりとしたかさぶたができる代わりに、しみが少しずつ浮いてきて取れます。レーザーは、しみ、そばかすの部位のみに照射しますが、IPLはしみのない部分にも全体に照射することで、色むら、くすみを取り除いて肌色を明るくし、張りを出すことができます。
- ニキビを治したいのですが、ケミカルピーリングとはどのような点が異なるのでしょうか?
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ケミカルピーリングには直接面皰(コメド)を除去する働きがあるため、白ニキビ・黒ニキビが多い場合や、化膿した赤ニキビが目立つ場合に効果的です。IPLはニキビ跡の赤みやニキビ跡の色素沈着の改善に向いてます。
- シワを取りたいのですが、効果がありますか?
- 小ジワには多少の効果はありますが、残念ながら深いシワを改善するなどの効果はありません。
- 治療効果はどのくらい持続しますか?
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IPLを受けた後、サンスクリーン剤になどによるアフターケアを適切に行っていれば、自然経過による光老化により、再度しみが出現するまで良い状態を保つ事ができます。ただし、老化スピードは紫外線を浴びる量や肌質で異なりますので、良い結果が得られたあとは、間隔を少しずつ延ばしながらメンテナンス治療を継続されるとよりいっそう効果的です。
- IPL後はすぐにお化粧できますか?
- 基本的に治療後すぐにお化粧できます。ただし、赤みが強い場合、当日は保湿クリーム(当院で処方するもの)のみ塗っていただくようにお願いする場合もあります。
- 赤くなりますか?跡が残ったりしますか?
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IPLの治療後は多少赤くなることはありますが、一次的な反応です。また、メラニンの濃い部分に反応して痛み、赤みが一時的に出ることはありますが、数日で落ち着きますのでご安心ください。ただし、赤みのあるところに刺激を加えたり、こすったりすることにより、赤みがじくじくしてくることもあります。それにより炎症後色素沈着をひきおこすこともありますので、照射後しばらくはこすったり、かさぶたをむいたり、絶対にしないでください。
- しみが濃い部分にはどんな反応が起きますか?
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施術後、しみの上に黒い細かい粉のようなものが浮いてみえたり、そばかすだったものがほくろのように濃くなることがありますが、これは「マイクロクラスト」といわれるもので、皮下のメラニンが壊されて上に上がってきたものです。5日~1週間程度で洗顔などの際に自然に剥がれ落ちますので、こすったりしないでください。
- 治療後、再発することはありますか?
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しみについては再発することもありますが、紫外線防止などのアフターケアをしっかりすることでかなり防ぐことができます。患者さまの状態によってはアフターケアとして、ハイドロキノンやレチノイン酸などの美白成分の配合されたクリームなどの使用をお勧めする事もあります。
- IPL治療に際して何か注意点があれば教えてください。
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IPLは前述のようにダウンタイムのない比較的にマイルドな治療です。しかしIPLはメラニン含有細胞、真皮細胞外構成成分に熱損傷を与え、その修復過程で改善を得られるメカニズムになりますので、照射後刺激を加えたり、こすったりなどは絶対になさらないでください。特に当院ではハイドロキノンやレチノイン酸などの配合されたクリームは、照射後1wは塗らないようにお願いしています。普段の洗顔(泡で顔を洗う)とお手入れをするだけでしたら問題ありませんが、こすったり、フェイスマッサージをしたりなどの刺激で赤くなってしまうことはありえますのでご注意ください。
レーザー治療
- 直径1cmのしみをレーザー治療する時の費用を教えてください。
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ルビーレーザーは1ショットで直径5mmの円形の範囲に光が照射されます。直径1cmのしみをまんべんなく治療するためには、少しずつ重ねながら20ショット前後レーザー照射する必要があります。したがって、治療費は、
- 初受診時:7,000円(初受診料、診断料、テスト照射、薬剤料含む)
- 1週間後全体にレーザー照射:再受診料2,000円+処置料(1,250円×20ショット~)=15,000円前後
- その後はしみの色が消えるのを確認できるまで定期的に経過観察
以上を目安に、お考えください。
- しみをレーザーで治療するのは1日でできますか?
- 安全に治療を進めるため、初受診時には詳しい説明をお聞きいただいた上で、テスト照射を行います。
しみ全体の治療は、テスト照射の1週間後になります。また、色むらのあるしみや、長年経過しているしみに関しては、1回のレーザー照射では十分な効果が得られない場合もあります。そのような場合には繰り返しレーザー照射を行うことがあります。
また、レーザー照射後しばらくしてから炎症後色素沈着が現れる場合もありますので、治療後は定期的に経過を診させていただきます。
したがって、しみのレーザー治療は1日で終わるものではありません。ご了承ください。
- しみをレーザーで治療した後は、かさぶたが目立ちますか?
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ケガの時のような、大きく盛り上がったかさぶたができるわけではありませんが、レーザー照射から2~3日すると、しみの部分の色が黒く変色して一時的に目立つ状態になります。逆にこのような反応が見られない時には、治療効果が十分でない場合があります。かさぶたは1週間前後で自然に剥がれ落ちてきますので、一時的に目立つのは治療効果の表れであるとご理解ください。
なお、O2メイクという、レーザー治療後に使用可能なコンシーラーもありますので、それを使用してかさぶたを隠していただくことはできます。
- レーザー治療をすればしみは無くなるのですか?
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代表的なしみである老人性色素斑に関して言うと、ルビーレーザー治療はたいへん効果的ですが、100%の方に有効というわけではありません。1~2割の方では効果が十分に得られないこともあります。
なお、初回の治療で十分な治療効果が得られなかった場合でも、レーザー照射後の色素沈着が落ち着く6カ月後に再度治療を行って有効な場合もあります。
- レーザー治療はすべてのしみに有効ですか?
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一般にしみと呼ばれる症状の中には、原因や治療法が異なる複数の疾患が含まれています。その中で、ルビーレーザー治療が効果的なのは老人性色素斑(顔や手にできるいわゆる“しみ”、老人でなくても20歳台から症状は現れます)と光線性花弁状色素斑(日焼けの後に肩や背中にできる“カラスの足あと”のような形をしたしみ)、一部の脂漏性角化症(少し盛り上がりのあるしみ)です。女性によく見られる肝斑に対してはレーザー治療が無効であるばかりでなく、逆に症状が悪化する場合もあります。
したがって、レーザー治療はすべてのしみに有効というわけではありません。レーザー治療が成功するためには、どのようなタイプのしみであるかの見極めが何より重要です。
- けがの痕がしみになっているのですが、レーザーで消すことができますか?
- すりむいた傷の跡がしみのように茶色く変色することがあります。
これは、傷が治る過程で炎症を生じ、その炎症が落ち着いた後に炎症後色素沈着を残すことが考えられます。この場合、時間の経過により色素沈着は徐々に薄くなり、やがて消えてしまうことが多いので、一部の例外を除いてレーザー治療の適応はありません。
- しみをレーザーで治療した後は、お化粧ができないのですか?
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まったくお化粧ができないわけではありませんが、レーザー治療によってかさぶたになった部分を擦ってしまうと、そこが傷になってしまってきれいに治らなくなる可能性があります。治療効果を優先する場合には、かさぶたが自然に剥がれてくるまでの約1週間はお化粧を控えていただいたほうが良いでしょう。
仕事などでどうしてもお化粧が必要な場合には、レーザー治療を行った部分を特殊なコンシーラー(O2メイク)で保護した上にメイクをしていただきます。
- 塗り薬でしみを消すことができるのですか?
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塗り薬の効果は、しみの色を薄くすることだとご理解いただけると良いと思います。しみの色を薄くして、お化粧で隠すことができるレベルになることを目標にします。中には塗り薬がたいへんよく効いて、しみが完全に消えてしまう場合もありますが、一般的にはそこまでの効果は期待できません。
- しみの治療に使う塗り薬の値段を教えてください。
- しみの治療には次のような塗り薬を単独、もしくは併用して用います。それぞれの価格をお示しします。
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HQクリーム(5%ハイドロキノン)2.5g入り…860円(税込み)
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HRクリーム(5%ハイドロキノン+レチノイン酸)2.5g入り…1,300円(税込み)
- しみの治療をしてもらいたいのですが、保険証を持って行った方が良いですか?
- しみと一言でいっても、その中にはさまざまな病態が含まれます。中には保険診療で対応できる症状の場合もありますので、念のため保険証をお持ちの上ご来院ください。
しみの治療の時期
- しみの治療は季節問わず、いつでもできますか?
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当院では、紫外線が強くなる真夏の時期(7~8月)は、しみや肝斑の意欲的な治療は控えています。一般的に、治療の後は肌が敏感になるので、普段よりも紫外線の影響を受けやすくなります。夏は日焼けの機会や紫外線のトラブルも多く、治療効果もやや劣ることが多いです。当院では、紫外線の量が少ない時期での治療をお勧めしています。
- 夏の時期でも何かできることはありますか?
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もちろんあります。しみや肝斑に対しては、メラニンの活性を抑えるためにトランサミンやビタミン剤の内服をすることをお勧めします。特に夏は日焼けの機会も多いので、保険適応のビタミンの内服はぜひお勧めです。他に、しみの塗り薬としてハイドロキノンなどの外用もあります。美容治療では、イオン導入やケミカルピーリングなどがお勧めです。
夏はしみが気になる季節です。ぜひ、カウンセリングを受けてみてくださいね!
レーザートーニング(肝斑を含む)
- しみと肝斑は違うのですか?
- 違います。肝斑は一般的なしみ(日光黒子)と違って、左右対称性に地図のようにべったりとして見えることが特徴の特殊なしみです。治療に抵抗性があり、非常に難しいしみなのです。
しみと肝斑、両方が混在している方が多いです。当院では、肌のスキンタイプ(濃さ)やしみ・肝斑の状態に応じて、最適な方法を組み合わせて行います。肝斑の治療は一筋縄ではいかないことをご了承ください。
- 肝斑を悪化させないために、普段気をつけることはありますか?
- あります。顔をこする刺激は肝斑を悪化させます。皆さまの肌を見ていますと、顔をこすって洗顔する、クレンジングやマッサージで顔をこする方が多いように思います。普段から顔をこすらないように意識を向けてみてください。また、トランサミンなどの内服を1年程度続ける事も大切だと考えています。その他では、やはり紫外線対策です。春先から紫外線の量は多くなるので、SPF50のしっかりした日焼け止めを下地→ファンデーションのWブロックがお勧めです。(当院ではラロッシュポゼUVイデアがお勧めです)
- 肝斑が気になっています。トーニングをすぐにやりたいのですが。
- 当院では、IPLとトーニングを組み合わせた治療を行っています。肝斑に対してはトーニングが有効ですが、治療前にIPLを数回照射して、皮膚表面のしみを薄くしてからトーニングを受ける方が、治療効果はより高くなるものと考えています。治療期間は数カ月前後です。
上記の治療に加えて、トランサミンやビタミンの内服と外用美白剤(ハイドロキノン)を併用することをお勧めしています。
- 肝斑にはレーザーは禁忌ではないのですか?
- 一般的なしみをターゲットにしたルビーレーザーとは違います。レーザートーニングは、1064nmの低出力の波長で照射し、肌の中に滞留しているメラニンを徐々に破壊していきます。その結果、肝斑を悪化させることなく、薄くしていくのです。
- トーニングは週1回と聞きました。通うのが大変そうです。
- 当院では、1週間に1回のペースで合計6~7回行うことをお勧めしています。都合により無理な場合は2週間でもいいと思いますが、やはり1週間ごとの方が治療効果は高いでしょう。
初めの1~3回は、効果の実感はほとんど分かりません。4回目以降位から効果を実感される方が多いです。(効果の感じ方には個人差があります)
トーニングは肌への負担が少ない分、治療効果としてはマイルドです。短期間で回数を重ねるほど効果が大きく、治療の間隔が空いてしまうのは望ましくありません。
- 週1回は通えません。他に選択肢はないのですか?
- IPLを肝斑独自の出力で行うこともありますが、まずはカウンセリングを受けていただき、肌診断と通院のスケジュールをご提案させていただきます。
- トーニング治療の後は、肝斑は再発しませんか?
- 現在、肝斑のできる原因がはっきりとしていないため、治療後も再発する可能性があります。
トーニング1クール(1,2週に1回を6~7回)終了後は、メンテナンスとして1、2カ月ごとの定期的な照射を受けることをお勧めしています。また、ビタミン剤などの内服は治療後も1~2年続けた方が良いでしょう。
タイタン
- 治療回数を教えてください。また、夏でもできる治療ですか?
- 1カ月おきの間隔で、計3回の治療をお勧めしています。タイタンは季節問わずにいつでもできる治療です。真夏でも治療は可能なので、ぜひご相談ください。
- 手術のようなリフトアップは可能ですか?
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手術のような、見た目にも劇的な効果は望めません。手術に抵抗があり、周囲に気づかれずにリフトアップをしたい方にお勧めな治療です。この治療は、近赤外線ランプを使用して、コラーゲンの熱反応を起こし、たるんだ皮膚を引き締めてコラーゲンを収縮し、再生します。安全な治療ですが、劇的な効果を望む方にはやはり手術をお勧めします。
- 痛みはありますか?
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個人差がありますが、熱く感じることが多いです。我慢すると軽いやけどを起こす場合があるので、熱い場合は必ず仰ってください。施術中は、冷凍ジェルでクーリングしながら行います。熱い場合はジェルを足すと改善する場合がほとんどなので、遠慮なく申してください。
- リフトアップはどの位続きますか?
- 治療直後から、ある程度の引き締め効果が期待できます。また、コラーゲンの生成により、約6カ月程度の期間持続します。
しかし半永久的な効果は得られないので、長期的にリフトアップ効果を維持するためには、定期的に複数回の治療を受けることをお勧めしています。
- ジェネシスと併用するのはなぜですか?
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タイタンは真皮層(皮膚の深い部分)に作用して、リフトアップと引き締めを促すのに対し、ジェネシス(ヤグレーザー)は表皮層へ働きかけることで、小ジワや肌質改善などの整肌効果、毛穴の開きや赤ら顔などの改善を行います。この2つを併用することにより、真皮と表皮両面からの引き締め効果が期待できるのです。
- タイタンは他の場所にもできますか?
- 腹部のたるみや妊娠線に対しても効果があります。詳しくはお問い合わせください。
女性の薄毛・抜け毛について
- 女性の抜け毛で一番多い原因は何ですか?
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加齢による抜け毛です。髪の毛は皮膚の一部が変化したもので、ケラチンというたんぱく質でできています。このため、肌と同じように女性ホルモンのエストロゲンの分泌によって影響を受けます。例えば女の子は思春期になると髪の毛の量がぐんと増えますが、これはエストロゲンの分泌が活発になるためです。逆に更年期の時期である50歳前後からは閉経に向かって徐々にホルモン量は低下しますので、髪の毛は抜けやすくなります。こうした抜け毛は老年性脱毛といわれます。気にする人はとても多いのですが、生理的なものですから対処が難しいことも事実です。
また、同じような時期に起こるものにアンドロゲン性脱毛症があります。別名を男性型脱毛や壮年性脱毛ということもありますが、これは男性の脱毛と同様、男性ホルモンが影響して起こるものです。女性は更年期でエストロゲンが低下すると逆に男性ホルモンの影響が強くあらわれてきます。男性ホルモンは毛髪の成長期間を短縮する作用があるので、結果として髪が薄くなったり、減ってきたりします。こちらのタイプは40代から徐々に増えます。
なお、このタイプの脱毛症は遺伝も関係があるといわれ、父親の髪の毛が薄い場合には、その子ども(娘)にアンドロゲン性脱毛が発生する可能性が若干、高くなるといわれています。
- 病的な抜け毛はありますか?
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部分だけ局所的に抜けるものとしては「円形脱毛症」が知られています。突然、髪が抜けて丸く地肌が露出したようになるのが特徴です。大きさは1cm大からコイン大、中には5cm大になるものもあります。円形脱毛症はストレスが原因と思われがちですが、アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質を持つ人にも多いことがわかっています。また、遺伝性もあるといわれます。99%は自然治癒しますが、中には一度かかるとほかの場所に再び脱毛が起こることもあります。
皮膚科では皮膚の血行を促進する塗り薬などを使います。また、漢方治療が効くこともあり、加味逍遥散や柴胡加竜骨牡蠣湯などがよく使われます。
このほか急性の抜け毛には「産後脱毛症」があります。これは産後、体のホルモンが急激に変化する影響で髪がいっせいに休止期に入って抜けてしまうものです。また、インフルエンザや肺炎などの重度の感染症にかかったあとや極度にストレスを受けた後に、髪が一度に休止期に入って抜け毛が起こるものもあります。いずれも体力が回復すれば髪の毛は自然に生えて元に戻ります。
- 抜け毛の背景に全身的な病気が潜んでいることはありますか?
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頻度は低いですが膠原病や甲状腺機能異常などが原因ということもあります。一方、意外に多いのが鉄欠乏性貧血です。これは体内の鉄が不足するために起こる貧血です。貧血によりめまいや倦怠感が起こるほか、毛が抜けやすいことが明らかになっています。
なお、鉄が不足すると赤血球のヘモグロビンの量が減ってきます。しかし、鉄は体内の肝臓や脾臓、骨髄などにも貯蔵されており、血液中の鉄が足りなくなるとまず、こちらを使います。必要に応じて鉄剤を摂取したり、偏った食事を改善したりすることで抜け毛も改善しますし、めまいや倦怠感などもなくなります。貧血は心臓にも負担をかけますので、たかが貧血とあなどらず、きちんと治療をすべきです。
- 育毛剤などで効果が期待できるものはありますか?
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アンドロゲン性脱毛症に対しては「ミノキシジル」という成分が入った育毛剤があります。ミノキシジルは血管拡張により血流を増加させ、髪に栄養を送ることで発毛環境を促進します。特に頭頂部の脱毛に効果的といわれています。日本皮膚科学会のガイドラインでは、ミノキシジルは最も高い評価を得ている医薬品として挙げられています。この成分の含有された女性向きのローションタイプの育毛剤が販売されています。日本で売られているのはミノキシジル1%配合のものですが、海外では5%のものも売られています。なお、壮年性脱毛に有効性が確立されている治療法として、医師が処方する内服薬のフィナステ(プロペシア)がありますが、女性向けには承認されていません。
また、ホルモン剤は、発がん性などのリスクがあるのでホルモン剤の投与は行われていません。
- 食生活は影響がありますか?
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偏食やダイエットは栄養不足から抜け毛の原因に関係があります。また、髪の毛の成長は主に夜間に行われるので睡眠不足はよくありません。喫煙をすると毛細血管が収縮し、十分な栄養を送ることができなくなります。生活の影響はすぐには効果がでませんが、しっかり生活面に気をつけていきましょう。
- 抜け毛対策として、シャンプーなどにも注意したほうがよいのでしょうか?
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シャンプーの影響はそれほど大きくありません。シャンプーが毛根にダメージを与えて髪が抜けるなどということはないですし、洗う回数もあまり影響しません。なお、皮脂や汚れで脱毛が起こるというのは俗説です。脂漏性脱毛症といって脂漏性皮膚炎(皮脂の分泌が盛んな顔、頭などは湿疹を生じる病気)が起こることにより、一時的に抜けることはありますが、治療をすれば髪は元に戻ってきます。脂漏性脱毛症を持つ場合は育毛剤などを塗るとかえって地肌を傷めることがあるので、注意が必要です。
また、髪の毛を染めたり、パーマをかけたりすることで髪が傷み、切れ毛が増えることはあります。特にくせ毛を直す縮毛矯正をした後は根元から2,3mmのところで髪の毛が切れるため、これが抜けたかのように見えてしまうことがあります。
医療脱毛ソプラノアイス
- なぜ痛みが少ないの?従来の医療脱毛との違いは?
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“ソプラノアイス”はSHR方式という弱めの蓄熱方式を搭載したダイオードレーザーです。従来の医療レーザー脱毛機器(HR方式)は毛根のメラニン色素をターゲットにし、高出力のエネルギーが一点に集中するため強い痛みを伴いました。一方、ソプラノアイスは毛包をターゲットにしているため、一点へ集中するピーク時の出力も低く、広範囲に弱いエネルギーで徐々に毛包を破壊していきます。そのため痛みを感じにくく、照射中は熱めのマッサージを受けているかのような感覚で施術が終了します。
- キッズ脱毛は何歳からできるの?子供にも効果はあるの?
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何歳からでもできますが、あまりに小さなうちは施術中じっと動かずにいることが難しいので、小学高学年あたりからの施術をおすすめしています。また、子供でも効果はもちろんありますが、大人と違って成長過程で再び濃くなることもあります。
- 日焼けをした肌でもできるの?
- 肌色の制限がない脱毛方法ですので可能です。ただし、日焼け後、赤く炎症を起こしている方は炎症がおさまるまで施術をすることができない場合もあります。
- 脱毛完了までどれくらいの期間・回数が必要?
- 必要な回数は個人差や部位ごとに違いがありますが、通常1~2カ月ごとに、トータル5~8回行います。
- 施術後のケアはどうしたらいいの?
- 施術後は日焼け止めを塗り、紫外線による刺激をできるだけ受けないようにしてください。